凪の青い風

凪子の自転車日記

2022BRM1008 群馬200 よしおか ダムめぐり

AJ群馬主催の200㎞ブルベ、よしおかダムめぐりに参加してきました。


ルートはこんな感じ。反時計回り。


標高断面図(RWGPSより)


AJ群馬のブルベに参加するのは今回が初めて。
スタート地点は家から100㎞以上離れてるし、スタート時間は6時と早朝だしで、スタート地点に立つのがなかなかハードルが高かったのです。
でも今回のダムめぐり、尾瀬の方を通る走ってみたいと思わせるルートだったので参加を決意。


公式の提供してくれている参考GPSデータ、Ride with GPSでは4,000mUPもあるこのコース、関東平野の真ん中で生活する平坦民の私に走り切れるのか!?
途中で無理ーーってなっても離脱も簡単にはいかなそうな山の中を走るのでかなり迷いましたが、前半80㎞登りっぱなしのこのコース、まぁ無理ってなったらUターンすればだいたい下り基調で帰れるかって考えが至ったところでエントリー。


このルートの(私的)ポイントは、156㎞地点猿ヶ京のPC1に間に合うかどうか。
それ以前は全て時間制限のないフォトチェックポイント。PC1をクリアすれば残り50㎞弱は下り基調のはず。
PC1 Closeは、16:24 。


当日の深夜2時半過ぎに車で自宅を出発。
高速道路を使ってスタート地点付近のスマートIC まで移動。4時半頃に高速降りて、最寄りのコンビニでボトル用ドリンクと携帯用にカロリーメイト、朝ごはんになめこ汁を購入。
持参したおにぎりをなめこ汁にドボンと入れて胃に流し込みました。(まだまだ食欲は深夜モード)


5時頃道の駅よしおか温泉に到着。ブルベ用に指定されていた駐車場を探し当てて停めます。
準備をしていざ受付。


愛車に着けたチーバくんと群馬のグルベカードでスタート前撮影。


ブリーフィング後、車の鍵をきちんとかけたかどうか不安になり、一旦車へ戻りました。(鍵はかかってた)
そして日が出てきてちょっと暖かくなった気がしたので、裏起毛の長袖ジャージは暑すぎるか?と思い、置いていく決心を。

ドルバックに防寒用15℃程度のフルフィンガーグローブ、頭をすっぽり覆えるバラクラバを入れていくことに。
天気予報から雨は降らないだろうと、レインウェアー(上)ではなく、ウィンドブレーカーを選択。


結局出走時の装備は15℃対応の長袖インナーの上に夏用半袖ジャージ、ウィンドブレーカー、下はコールドブラックロングタイツ、指切りグローブ、首元は暖かめのネックゲイター。(そして大切なmont-bellの腹巻き。。。)


先週まで暑くて大変、だったのに、急に冷え込んできたし、このコース最高地点の標高は1,600m越えなので、装備も悩みまくり。天気予報を睨みつけながら、冬物を引っ張り出してくる一週間でした。


そんなことをやっていたのでほぼ最後尾からのスタート。
なんと、同じ千葉から参加のnoriさんがスタートを待っていてくれました! 


なのにわずか数キロで先に行ってもらうことに。。。
自分の自転車の後ろから何かを擦る音がしていて、その音の原因を探るために停止。
原因はサドルバックに着けた黄色い三角の反射材。これが後輪に触れていました。(チビあるある…)

渋川伊香保ICを通過し、弱虫ペダルの聖地「中村」交差点で榛名山のほうを眺めて(今日はそっちには行かないよ…)、軽快に国道17号を走っているとウォームアップ完了。10㎞程で暑くなってきて、汗をかく前にと歩道に逃げてウィンドブレーカーを脱ぎました。


この停止で本当に最後尾になったと思われます。
すぐ前を走っているトレインの先頭、おそらくのっちさんだろうと思ってちょっと乗らせていただいていた。
楽なスピードだったけど、ちょっと楽過ぎたので、きっとなにか事情がおありなんだろうと推測し少し会話して先に行かせて頂きました。


一人で気ままに。
7時ごろ、永井食堂付近の温度計。11℃。
動いていれば15℃長袖インナー+半袖、指切りグローブで耐えられる。


岩本駅付近、国道17号から利根川の橋を渡ってすぐにあるコンビニで休憩されているランドヌールが数名。
その中にnoriさんを見つけ、声をかけ手を振り、、先行しました。ゴメン


左手の川(片品川)にかかるなんか赤い橋。
こういう写真を撮りだした私は実はもう楽しくなってるんです。
スタート後の緊張も解け、景色を楽しんで走ってる。
この国道17号からの分岐で利根川を渡ってから一気に増す旅情感! 群馬が盛り上がってきました!


ダムの案内を見て立寄ったチェックポイント外の「平出ダム」。
テーマ「ダムめぐり」だし、寄っとこうか~と、右側だったけど寄り道。


リスタート時にちょうどnoriさんが通りがかって、一緒になりました。
共に一つ目のチェックポイント「薗原ダム」を目指します。


ダム直前(とも知らずに)見えてきた山にかかる雲の風景に感動。


そして8時ちょっと過ぎに到着、
フォトチェックポイント1、薗原ダム


Twitterにささっと投稿してnoriさんと共にリスタート。
その先に広がる風景は、とっても幻想的で。朝を迎えた山。気温差でなのか、雲が低くかかっていた。


右側に走る川に架かる赤い橋。


「この道走ってこの景色見れただけでも、群馬来た甲斐あったわ!」とnoriさんに話す、そんな高いテンション。


国道120号に合流すると、所々にあるりんご畑。直売所もあった。
赤く実ったりんご。


アップアップダウンを繰り返して約58㎞地点「道の駅尾瀬かたしな」には9時過ぎに到着。
ここはブルベ試走レポートでも紹介されていたところ。
地元の方の手作りお饅頭を2個買ってボトルの麦茶と共に頂きました。
そしてアミノバイタル補給。


道の駅内にある、尾瀬の湧水を汲めるところ。
麦茶を全部飲み切って、尾瀬の天然水をボトルにいっぱいいただきました。
尾瀬の美味しいお水と共に、この先の山に挑みます!


道の駅の足湯側でこの先に渡る橋を眺めてからリスタート。(尾瀬大橋というそうです)


尾瀬大橋を渡った直後にあるコンビニ。そこに寄るとnoriさんが離脱。私はお先に失礼と先行。


その先の川に架かる橋で降りて写真撮ったり、


バス停留所の看板撮ったりしていたら、noriさん追い付いて来ました。ヤッタネ


このバス停のすぐあと、尾瀬ぶらり館のところで鋭角に左折してからこのコースの本気どころ?坤六峠(こんろくとうげ)区間に入ります。
登ってくけど、これまでもずーっと登って来たのでまぁ麻痺ってましたね。


尾瀬戸倉温泉街を過ぎると、道の両側に木が立ち、一気に山の中っぽくなりました。
右手すぐそこには川が流れ、ずっと水のせせらぎが聞こえてくるとても気持ちの良い道。


どうやら、尾瀬国立公園の中を走っているらしい。
凄く楽しくなってきた!ってTwitter に書き込もうかと思ったら電波がない(笑)。


工事信号で停まったスノーシェードの中から後ろを振り返って撮ってみた写真。平地民にはこういうトンネルが珍しいのです。


車もほとんど来なくて静かな山の中。
たまに滝もあったっけな。


時折景色が開ける。


登るにつれ、紅葉が進んで行きます。脇を流れる川(笠科川)とススキと青空。


凄く良いね、楽しいね、来て良かったねってnoriさんと話しながら登ってました。


鳩待峠との分岐点。秋味。


尾瀬ですからね、水芭蕉の花のイラスト付き看板。


分岐から先はさらに秋味。


川を渡る橋の上から。


登るにつれ、気温が下がってきていることを体感していました。
そしてようやくピークの片品村水上町の境、こんろく峠に到着。


時刻11時過ぎ、標高1,620m程、Garmin計測で10℃くらい。寒い!
すぐにウィンドブレーカーを着込み、グローブを指切りから15℃対応位の暖かいものに代えます。


鳩待峠との分岐の後、noriさんから少し先行させてもらっていました。単身で坤六峠に到着したところ、そこにたまたま居合わせた女性参加者さんに「下りは危ないから一緒に下りましょう!」と声をかけていただき、これまたたまたま居合わせたもう一人の女性との3人でダウンヒルすることに。
noriさんごめんって少し思いながらリスタートしようとしたところ、noriさんやってきた! 少し声をかけて、先に行くw


ゆっくり目のペースで、それでも一気に下ります。寒い寒い、お腹痛い、寒い…。(あぁ、紅葉綺麗、、 あ、滝だ…)


奈良俣ダムへの入口、分かりにくいとのことで注意していたけれど、本当に行きすぎちゃいそうでした(ダウンヒル中)。
幸い先行者(というか追い抜いて行った人)がいたからすぐにわかりましたが。。。


ダムに向かうまでは上り坂。
でも寒かったからちょっとホッとした…


フォトチェックポイント2、奈良俣ダム建設碑。
ここでは参加者が結構休憩して、なにやらもぐもぐ 補給してました。
noriさんすぐに到着。流石。
私はここでトイレ(仮設)をお借りして、割とすぐに一人でリスタート。


私はちょっと焦ってたのかな。勝負どころのPC1は時間的には間に合うと思っていたけれど、実はその手前の道の駅みなかみに寄って「舞茸うどん」を食べられるなら食べたいと思っていたのです。
ギリギリのギリに挑戦するかどうか。


話、ルートに戻って、ダムから帰って来た時にようやく気付きました、「奈良俣ダム」の入口案内。ここまで登ってくる方にはよくわかる入口なんですね。


その先は下り基調ながらも登りが少しあって。
これは暑いかもしれないと、停まってウィンブレを脱いでグローブを指切りに交換しました。


矢木沢ダム入口へと鋭角右折。
そしたら下りで、下って下って、え!?登るんじゃないの!?って思ってた私、ふとGPS見るとルート外れてる!?
分岐あったかなぁ?(あった気もする…)ええぇ~…ってUターン。
こ、こんなに降ってきちゃったよ…。ルート復帰までどのくらい登るんだろ…ってちょっと悲しくなってたところにnoriさん登場。
「どうしたんですか!?」って。
そりゃすれ違う形になったら、ねぇ、驚くよねぇ。
ここで会ってからゴールまではずっと一緒に走らせて頂きました。100㎞ちょっと地点。


結局コースアウトはしていなくて、GPSロストだった模様。ヨカッタ。


矢木沢ダムまでは遠くて。おまけに最後1㎞位?めっちゃ登らされた感。斜度がエグかった…。気がする。
このブルベで一番印象に残った「登り」となった。


フォトチェックポイント3、矢木沢ダム
到着したダムは霧雨が降っていました。
体が疲労を訴えていたので、携帯していたカロリーメイトを1本頬張る。時刻は13時過ぎ。お腹も空いているはず。。。


ダムから降りたところの商店でコーラ休憩しようと打ち合わせてリスタート。
麓?の商店では数名の参加者さんが休憩に寄っていました。矢木沢ダムの行きでも帰りでも寄りたくなる自販機。ありがとう。


ここで少し話に花を咲かせて時間を使った気もするけど、楽しかったからヨシ!出会いも大切なのです。


水上に向けてダウンヒル中にある「藤原ダム」。


ブルベのチェックポイント外ですが、せっかくの「ダムめぐり」ですので寄り道(*´ω`)
というか、初めて走る道なので全てが新しくて写真ポイントの連続。
この道中で残り1本のカロリーメイトを食べたなぁ。工事信号待ちで。


そんなこんなで水上に到着するも、やっぱり時間が厳しい、けどここから猿ヶ京への7㎞400mup程する前に補給は欲しい。
ってことで、道の駅みなかみでの食事は諦め、分岐点付近にあるファミリーマートに立寄り。


ここもお仲間先客が結構いました^^
おにぎりと水分補給。あとアミノバイタルドーピング。これからラストクライム。少しでも頑張らせておくれ。


その先の登り区間、雨が降ってきちゃいました…。エエェ~~~
使える装備はウィンブレ位。
いやいや登りだし、とりあえず電子機器を守ろうと、停まってハンドル電子周りにシャワーキャップを被せてみました。壊れちゃ困る。初の試み。
ここがピーク。
相変わらず雨は続いていたけれど登りクリア。
これさえ終われば、登り終了。の、はず。


猿ヶ京へ向けてのダウンヒルは速度が速いためもあるのかより雨脚が強く、寒い。寒い。寒い。
雨降る下りってのを体験しました。足の上の方まで前輪からのハネ上げで濡れちゃって大変なのね…。(シャワーキャップは案外頑丈でずっと耐えてたすごいバタバタ言ってたけどすごい)
良いのか悪いのかウィンブレ着ずに下り切って、PC1でClose24分前のレシートゲット。
猿ヶ京に降りちゃえば雨はほとんど降っていなかった。そんなもんよね。


試走レポートでおススメされていたご当地飲むヨーグルト。ちゃんと買わせていただきました。
あとは肉まんとからあげくん。寒すぎて、暖かいものが欲しかった…。そしてお腹空いてた。


お店の外にある足湯だったのか?掘りごたつのようなベンチ&テーブルを使わせて貰ってもぐもぐ。
このブルベで出会ったお二人を加えて補給タイム。ちょ~~っと、ゆっくりさせて貰っちゃいました。


PC到着と同時にウィンブレを着ていて、グローブは冬用に代えた。濡れたから。
さて、ゴールに向けて下り基調のスタートだ!


下り基調の上に追い風基調。最後ご褒美区間としか思えない条件。
この辺りが月夜野っていうんだぁと思いながら国道17号へ。
綾戸橋で国道から逸れると、静かな里山の中を走る感じに。でも徐々に日が落ちて行ってしまい、木陰やトンネルが続くこの道はもうだいぶ暗い。


もう登りは終わりって思ったはずなのに、なんでここでこんなに登るかなぁ!?と短めの登り坂なのに「ひぃ~、登ってるぅ~~」って思いながら進む。


ふと開けた景色の先の夕焼け空。
綺麗だなぁ。もうすぐゴールしちゃうなぁ。と思いながら撮る。


遠き~~山ぁに~~~日ーは落~ちて~~~♪


帰りは利根川CRかと思っていたけれど、案外CR区間は短かった。
渋川で橋を渡ってからCRに入ると、もう真っ暗。道幅狭いし時折歩行者がいたり一時停止があるのでゆっくり進行。
暗闇に浮かび上がる赤色灯に、あれがゴールかなぁ?と。


あぁ、凪子氏!と声をかけられ迎え入れて頂きました。
無事のゴール、良かった良かった。


このブルベ、本当に景色良くて、群馬の大自然を満喫コースで楽しかった。
ダムでのフォトチェックも、「指定のモニュメントを探せ!」的に楽しかった。あぁこれだこれだって。


ゴール受付で沢山お話させて頂いてから車へ。
道の駅よしおか温泉は残念ながら休止中だったため、近くのスーパー銭湯「湯の道利休 𠮷岡店」へ。


お風呂にゆっくり入って着替え、お食事処で味噌ラーメン。と、ノンアルビール。
この日初めてのちゃんと座ってのご飯。


お疲れ様だよ、私。


24時閉館なのでそれまで休憩所を使わせて頂いて仮眠後、更に道中休みながら約130㎞の一般道を3時間程かけて帰宅しました。
家を出発してから24時間ちょっと。
長く楽しい、思い出に残るタフな1日となりました。