凪の青い風

凪子の自転車日記

ハンドメイドロードバイク ~MAKINO訪問から納車~

訪問予約をした千葉県我孫子市にあるフレームビルダーM.マキノサイクルファクトリーさんに訪問予約をとった私、いざ訪問します!

前回のお話はこちら。

nagiko-specia.hatenablog.com


マキノさんとのメールのやり取りで、身長145㎝程度から乗れる700cロード試乗車があるとのこと。
身長はメールで予め伝えてありました。キモだったので。
試乗の為にヘルメット、グローブが必要とか、ペダル、シューズ…となると、今のバイクで自走で行く方が何かと良いかと思ってロードで向かいました。


そりゃもう、ものすごく緊張してましたよ…。
コミュニケーション能力的な緊張もありましたが、それよりも知識不足で「知らない世界」に飛び込む感じが…。
マキノのHPみても、知らない単語のオンパレードでチンプンカンプンというか…😨
ラグレス?メッキ?アヘッド??😵
ざっくりと半分位が謎単語でしたわ…。


なんかシロウトの小娘が(いやオバさんだけど)冷やかしに来たとでも思われないだろうかってすごく思ってました。


でも勇気を出して訪問予約のメールを出し、そしてこの日マキノのお店の扉を開けたんです。
今思い返せばこの時から、私の新たなロードバイク人生が始まったように思います😊


何が変わったって、上手く自転車乗れるように「練習」するようになりました。
今まで沢山乗ってれば走れるようになるさ~という感覚で走り続けてきた私が、ペダリングを気にしてみたり、マキノさんの土曜朝練に参加するようになったり😲


さて話戻って、訪問したらまずはマキノご担当者様にご挨拶。
身分証明書とHPにあった試乗誓約書を提出します。


そしてシロウト小娘は厚顔無恥にも「ブルベ走ります、たまにレースも走ります。その両方が出来るディスクブレーキロードバイクが欲しいんです😵」とお伝え。
私のブルベがどれ程のもんだい、レース!?チャンチャラオカシイ…、と常に思ってる面がある自分はこれを伝えるのにもなかなかの勇気が必要。


😎(マキノさん)「もともとロング用レース用でバイク分ける必要なんてないんですよ」


よ、、、良かったぁ~~~!


😎「ディスク?、、リム車で十分…」
ディスクブレーキ車は色んな面をトレードオフしているから、リム車でポジション調整するだけでも随分変わると助言頂きます。
ディスクかリムか悩んでディスクに決心したが、また揺らぐ…


😵😵😵私もうずっとこんな感じ😵😵😵


それでも重要な点、購入後のアフターフォローはどんな感じなのかお伺いすると、なんとスポーツバイクショップのメカニックさんのようなこともして下さるとの事✨
オーバーホールもしてくれるし、なんなら気分転換も含めて2年ごとに塗装を新しくすると良いと言われて気分アゲアゲ!


実は結構な懸念点だったんです。
自分ではロクにバイクを弄れない割に色んなトラブルを引き起こす私…。治してくれる人は絶対に必要。
いや一応ブルベ走るものとしておそらく最低限のことはできるんですけど、まだまだ経験浅。それなりに乗っているだけにトラブルも多い。テクニカルサポートは重要です。


マキノさん、近くて、アフターフォローもやってくれて、私にぴったりの専用バイクを作ってくれる。
最高なのではないか🥰


そんな会話のなか、ローラー台にセットされていた145㎝用試乗車の準備が進められていました。
私の持込みバイクをメジャーで計りながらサドル高さ調整、SPD-SLペダルの取付。


😎「ちょっとクルクル回してみて~」
😎「今度は頑張ってケイデンス上げて回してみて~」


ローラー上の試乗車を回しましたが、うっわ、なんだこの違和感!?
戸惑いましたが、取り付けられているクランクが155㎜と、今使っているものより10㎜短いものらしいと知る。
もうね、勝手が違って、クルックルですわ…上から押したら直ぐに下死点
ヘタクソなペダリング見られて恥ずかしい😵


ローラーで脚を回す様子を見てOKとなったのか(はたまた不合格になったのか…🙄)、好きなだけ外で試乗してきて良いよ~と。
初めて乗るロードにおっかなびっくり乗り出すと、まず歩道から降りる段差の衝撃が少ないことに驚く。
基準、自分のアルミロード。
マンホールなどの道路の凸凹を通過したときの衝撃も突上げてこない😲


平坦ストレートに出て加速していくと、この試乗車サイコンが付いていることに気付く。さすが…。
いやぁそれにしてもクランクがクルックルだなぁって思って回しているうちに速度がいつの間にか乗っていた。


徐々に慣れて、信号STOPからの加速を少し頑張ってみたり、坂登ってみたり、Uターンしてみたり、ダンシングで坂登ってみたり。回ってみたり。
色々やって感触を味わう。
懸念していたもっさり感はなく、キビキビと加速してくれた。走りはダンシング含めて安定していて、ブレずにまっすぐ進む。
とても良い🥰


最後に試乗車の記念撮影をこっそり😉やってからお店に戻りました。

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お店に戻ってから試乗の感想を少しお話しました。
段差からの突き上げがソフトなのは、チューブレスタイヤだからかもしれない、とのこと。(チューブレスってすごいんだ!)
ダンシングでブレなかった(現行アルミでブレる)のは、フォークのせいかも…とか。


その後の会話順は忘れてしまいましたが、私がバイクに望むもののお話。


ディスクブレーキ車に関しては、工数がとても増えて大変とのこと。作成期間も長くなるし、費用も嵩む。


😎「ディスク作るなら上下をオーバーサイズにした方が良いかも…まぁ上だけでも」
😵「オーバーサイズとは…?」 ロードに使うチューブの外径の基本があって、それよりも太いチューブだそうで…選択肢が広がる的なことを言われていたかな…😵😵😵(チンプンカンプン)
(もうね、お任せしますよ…)


他には、ボトルケージにはできればロングボトルを刺したいとか、ダウンチューブ下に3個目のボトルケージを増設したいとか。
フォークにライトマウントが欲しいと言った要望に対しては、マウント増設したらずっとライトを付けて置くことが前提になるからおススメしないとのことでした。


どんどん会話弾んで話し込んでいるうちに、
😎「あ、ウチで作る感じでいいですか?」


どんどん具体的な相談をしていたので、まぁそうですよね…😅
最初の方で確認した「目的でバイクを分けなくていい」「ショップのようなアフターフォローをしてくれる」、それに加えて試乗の感想で、ほぼ心は決まっていましたね。ほぼ、ね。


ディスクにするか、リムにするか。
大きな問題が残ってはいますが、お見積りを出していただくことをお願いします。


パワー少ない人のロングライド仕様(ギア比34:34)、STIレバーはショートリーチでとお願い。
クランク長は私の身長からすると155㎜が適正かもしれないとの事でしたが、試乗車で違和感ありまくりだったしこれまで165㎜だったことを鑑みて160㎜にすることにしました。


それから、フレームの色をどうするか聞かれ。
その話題は待ってました!ある程度イメージを持っています。
「パールホワイトと青の2色グラデーションで」
そしたらね、色見本チップが出てきましたよ(*´ω`)
青にも沢山種類があったんですが、光の加減で色味が変わる小さな塗料の見本を色んな角度からじっくり見て決めました。
これが丸いパイプの色になったらどんな雰囲気になるのか。ワクワクです。
さらにMAKINOのロゴの色を決めて、終了。


腕測ったり股下測ったり、はなかったですね😲


発注する場合、発注時に2万円、フレーム制作の順番が回ってきたときに部品代、納車時にフレーム代を支払うとの事。


この後納車の時までお店に行くこと「は」ありませんでした。


その後のやり取りはメールで。
訪問した当日のうちに3パターンの見積もりが届きました。
予算を伝えてあったので、それを基準に色々と考えて下さったのが伝わってくる3パターン。


リムブレーキも良いなと思う面もありつつ、ダウンヒルやロングライド後半の手の痛さを思い出してディスクブレーキ車のオーダーを決意して連絡したのが翌日。
超特急で決めたっ🚅


その後「オーダーシート」と呼ばれる作成予定のパイプやフレームジオメトリー含む情報満載のシートが送られてきました。
…うむ、なるほど、、良く分からん!って感じ…😅
でも日が経過して楽しみどころがこのシート、、ってなった時に改めて良く見て、書かれいる「8630R-OS」がパイプ種類だと気づいてから面白くなりましたね。
ぐっと自分の中のバイクの具体性が増しました。


また、より私に合ったものを作るためには毎週開催しているマキノの土曜朝練に参加して実際の走りを見たせてもらった方が良い、と言われていました。
いやいやいやいや、私の走り見せるなんて、そんな恐れ多い😵…ってか朝練なんて敷居高すぎくないですか??
とは思ったものの、「より合ったもの」という魅力はかなり大きく、参加させていただきました🙏


初めて参加した朝練はマキノさんが私に付きっきりになって走りを見ていただいて、走り終えてから沢山アドバイスを頂きました、、ええほんとに沢山😅 安全に走るための注意点から私のライディングの癖まで…。
ダメダメかよーーーーっ! って落ち込んだりもしたけれど、その意味を知り、自分はそれを出来る自分になりたいと思うようになって、なんとその後も都合のつくときには参加するようになって今でも参加させていただいています。
ってか、みんな速いんだよ😲
この練習を積まないとMAKINOに乗る資格が得られないのか~~!!っって思いで励みましたね…(んなことはない←)


見積いただいた翌日にオーダー決めて、仮払い入れて、あとパーツについて少しメールでやり取りしました。
基本提案頂いた感じ。サドルは余っていたものを持込みとし(少しでも費用削減w)、ホイールは何点か提案して頂く中から私が決定したかな。予算が絡むから…。
その過程でハンドルネームの名入れもお願いしました。


朝練に参加しつつフレーム作製順番が回ってくるのをひすら待ってる期間、半年くらい?


年明けて2021年1月、一度は諦めたはずが諦めきれないでいたパワーメーター。ペダル型パワーメーター発売を知って相談メールを入れると、その結果4iiiiのクランク持込み特注取付を発注😲!? 私用に確保してもらっていたShimano 105、160㎜左クランクを4iiiiに送ってもらい取り付けていただきました。


その辺りのタイミングで作製順番が回ってきたとの連絡を受けて、残金全額振込。
そこから塗装にも時間がかかり、結果納車は4月となりました。
オーダーから8ヶ月。
リムブレーキ車ならもう少し納期短かかったようです。
オーダーメイドなので基本オンリーワンなんでしょうけど、そんな中でも個別対応、小さいサイズのディスクロード、というレア度の高いものを作って頂いた認識です。


納車の際、ディレイラーハンガーの予備を付けてくれました。これは私がライドに携帯しているものだったのでその気持ちに寄り添っているありがたいご配慮。


また印象に残っている言葉が
「凪子さんがこれから楽にブルベを走っていくには、速く走る、しかないと思うので(そういう仕様に)」
はい…私もそう思っています。ご理解ありがとうございます🙏
やはりこの辺りもオーダーメイド故、なのでしょうか。
朝練で走りを見ていただき、会話を重ね、より私向けにブラッシュアップされたバイクを作って頂いた感じがします。


乗り手の事を考えて作る。
細部に渡ってマキノさんのそんな姿勢がバッチリ反映された1台を頂いた感じがとてもある😌


最初はあまりよく知らずに訪問する決心をしたマキノ。
今ではオーダーフレームを作って頂き、メカニックさん的フォローをしていただき、さらに朝練も開催してくれるところ(なんならアドバイス付き)。
ほんと贅沢環境だと思います。


大切にする、は人によると思いますが、私は出来るだけMAKINO号と一緒に旅をしたいと思います😊